浄土真宗のご本尊と脇侍の祀り方

浄土真宗の宗派でいうと、特に本願寺派と大谷派が多いですが、同じ浄土真宗でも、御本尊、脇侍選びには注意点があります。 まずは、東派とも呼ばれている「真宗 大谷派」の御本尊と脇侍などについて解説します。

浄土真宗のご本尊と脇侍の祀り方

浄土真宗の中には色々な宗派がありますが、基本的に祀る御本尊は変わりません。ただし御本尊は同じだとしても、細かい部分は各宗派で変わりますので、しっかり知っておく必要があります。浄土真宗の宗派でいうと、特に本願寺派と大谷派が多いですが、同じ浄土真宗でも、御本尊、脇侍選びには注意点があります。
まずは、東派とも呼ばれている「真宗 大谷派」の御本尊と脇侍などについて解説します。

①浄土真宗 大谷派

▼大谷派の御本尊は阿弥陀如来で上の後光は6本

真宗大谷派はその他の浄土真宗と同じで、御本尊は「阿弥陀如来」となり、安置する場所はお仏壇の中の中央の一番上となります。
お仏壇によっては本尊を安置するために、一段高くお祀りできるよう本尊台などが設けられている事もありますので、そこに置くようにします。
御本尊は浄土真宗で同じ阿弥陀如来になりますが、この阿弥陀如来の頭部の後光の本数に注意が必要になります。というのも、同じ浄土真宗系でも真宗大谷派では頭部の後光の本数が6本となり、本願寺派などでは8本となります。非常に似てはいるものの、後光の数が異なるため要注意です。
御本尊に仏像を選ぶ際には、この後光はほとんどありません。注意しなければいけないのが、御本尊を掛け軸で祀る場合です。
掛け軸の場合、通常阿弥陀如来の後光は48本描かれるのですが、仏像の場合は、そのまま後光が48描かれており、特に問題ありません。そもそも仏像の光背が、本願寺派などの西と、大谷派などの東では、大きく異なるのでわかりやすいです。
ところが、掛け軸の場合は、後光が48本描かれていますが、頭部の後光においては大谷派で「6本」、本願寺派で「8本」という決まりになっていますので、注意が必要です。

▼大谷派の脇侍は十字名号と九字名号

真宗大谷派の脇侍はそれぞれ十字名号と九字名号になります。十字名号には、「帰命盡十方無碍光如来」と描かれており、九字名号には、「南無不可思議光如来」と描かれています。
それぞれ向かって左が九字名号、向かって右が十字名号となります。基本はこの祀り方になりますが、地域やお寺によっては、異なる脇侍を祀るという事もあります。購入前には一度、菩提寺や近くのお寺などで確認しておくようにしましょう。

②浄土真宗 本願寺派

浄土真宗 本願寺派の御本尊も「阿弥陀如来」になります。
そして先ほども述べましたが、浄土真宗 本願寺派では、阿弥陀如来の後光が8本になります。
仏像の場合は頭光として48本の光が立像のため問題ないのですが、掛け軸を御本尊にする場合には、上部の後光の数が8本の阿弥陀如来の掛け軸を選ばなければなりません。
さらに脇侍も大谷派とは変わります。

▼脇侍は親鸞聖人と蓮如聖人

浄土真宗 本願寺派の脇侍は親鸞聖人、蓮如聖人になります。
それぞれ、ご本尊に向かって左側が蓮如聖人になり、向かって右側が親鸞聖人となります。
ただ、本願寺派においても地域やお寺などによっては、脇侍が異なる場合もありますので一度菩提寺などに確認しておくようにしましょう。

●御本尊や脇侍は仏像と掛け軸のどちらが良いのか?

浄土真宗の場合は、本尊は仏像でも掛け軸でもどちらでも問題ありません。一般的には、仏像の方が高級品のため、より本格的と言われています。どちらが良いという事はありませんが、一般論的に言えば、仏像を御本尊に、掛け軸を脇侍という形が多いです。

●間違えやすい御本尊や脇侍のサイズ選び

御本尊を仏像・掛け軸のどちらにするにしても、注意しなければいけないのがサイズ選びです。基本的にはどちらを選んでも仏壇の中に安置します。しかし仏壇といえど、実に様々です。コンパクトなものから、超本格的な大型仏壇まであり、中の造りも当然異なり、御本尊を安置できる本尊部分の高さなども変わってきます。そのため、仏像にしろ掛け軸にしろ、仏壇の中におさまる高さで選ぶ必要があります。お仏壇には必ず本尊棚の高さといった表記がありますから、そのサイズを目安に仏像や掛け軸のサイズを選ぶようにしましょう。

●仏像を買う時にはサイズ表記に注意する

御本尊の仏像を購入する際にはサイズ選びが大切になりますが、このサイズというのが実はやっかいで注意が必要になります。なぜなら、仏像のサイズは今でも寸尺法が使われています。さらに仏像のサイズを示すこの寸といったサイズは、仏像の高さでは無くあくまでも御本尊の阿弥陀如来の足元から頭のてっぺんまでの高さになります。仏像としての高さではなく、御本尊の阿弥陀如来そのもののサイズでの表記になるので注意が必要になります。
安置する仏像には阿弥陀如来像だけでなく光背や台座があります。それらのサイズは寸尺での表記には含まれないサイズのため、総高でしっかり選ばなければなりません。
特に初めて買う場合ではなく御仏像を買い換える際により注意が必要です。というのも、先ほどのようにあくまでもサイズ表記の寸尺は阿弥陀如来像そのもののサイズであり仏像の全体の高さではないからです。
したがって、今持っている御仏像が2.5寸だったとしても、それはあくまでも阿弥陀如来像が2.5寸サイズなだけで、全体が2.5寸というわけではありません。同じ2.5寸を買えば仏壇に収まると考えてしまうと、大きな失敗となります。台座や光背によっては高さが10cm以上変わる事もあります。同じ2.5寸の仏像でも、全体の高さが大きく変わるため、特に仏像の買い換えの際には寸のサイズだけではなく仏像全体の高さを見るように注意しましょう。

●掛け軸も高さを注意する

脇侍は一般家庭では多く掛け軸で安置されます。この掛け軸の場合、多くは2種類存在し、そのまま置いて立たせる自立型もの、別スタンドやピンなどで安置する自立型でないものがあります。
自立型であればそのまま置けるのでサイズ選びに注意点はありませんが、自立型でない場合、そのまま置く事ができず、別のスタンドや留めピンなどを使って置きます。
そうなると、掛け軸の総高よりも、多少高くなります。ピンの場合は、下ギリギリには置かないので数cm分の高さが、スタンドであればスタンド分の高さ分だけ余分に高さが必要になります。そうなると特に小型仏壇などの場合、その高さ分の余地がなかって入らないという場合もありますので、注意が必要になります。

浄土真宗でも大谷派と本願寺派で違いは色々ありますので、ご本尊の後光、脇侍など、間違わないように注意しましょう。