墓地・霊園の種類と特徴、墓地使用料と年間管理料の解説

墓地選びで最も重要なのが立地と言われています。自宅から近い場所が良いですが、自宅は引っ越す可能性もあります。転勤や転職が多い人は、場所選びに注意しましょう。

墓地・霊園の種類と特徴、墓地使用料と年間管理料の解説

お墓は代々受け継いでいくものですので、自分だけの判断で好きなように選べるものではありません。購入したらそれで終わりではなく、お参りにも行くでしょうから、交通アクセスも考慮しなければなりません。

家の近くの墓地を購入したら、仕事の都合で家を引っ越すこともあります。お墓は移すこともできますが、住宅のように簡単に引っ越せるものではありませんし、寺院墓地で檀家になっている場合、離檀料も発生します。
一般的には亡くなってから3回忌までに納骨した方が良いとされますが、急いで墓地を探さなければいけないシーンは多くありません。家族で話しあい、自分の子供や孫が受け継ぐことも考えて選ぶようにする事です。 

●墓地選びのポイント

▼宗派があるかないか

菩提寺がある場合には、基本的にそのお墓を受け継ぐことになりますが、新たにお墓を購入する場合には、色々な選択肢があります。
仏教を信仰していて、宗派も決まっているのであれば、その宗派のお寺にお願いするのが良いと思いますが、特に信仰がないのであれば、公営墓地や民営霊園がお勧めです。
最近は寺院墓地でも宗旨・宗派不問という所もありますが、お寺は色々な制限があるので、気楽に借りられるのは公営墓地と民営霊園です。

▼立地

墓地選びで最も重要なのが立地と言われています。自宅から近い場所が良いですが、自宅は引っ越す可能性もあります。転勤や転職が多い人は、場所選びに注意しましょう。
周辺環境として、自然に囲まれた場所や海が見える場所を選ぶ人もいると思います。購入した時は自然に囲まれた場所でも、年月の経過で周辺の開発が進む可能性もあります。
 墓地は静かな場所に作られている事が多いですが、都心などの墓地を購入する時は、平日と土日、時間帯によっても状況が変わってくる場合があります。見落としがちなのが、駅や駐車場からお墓へ行くまでの道のりの勾配や階段です。後継者が若いうちは良いですが、70歳、80歳になり足腰が弱くなってからのことも考えておきましょう。

●墓地の種類と特徴

菩提寺がありお墓を承継する場合には、自分で好きなように墓地を選ぶのは難しいですが、お墓が無く特に信仰する宗教や宗派がない場合には、好きな墓地が選べます。
散骨や永代供養墓という選択肢もありますが、お墓は子供や孫へ受け継いでいくものなので、子供がいる方は、お墓を購入する事が多いです。墓地=お寺と思っている方も多いのかもしれませんが、自治体が運営する墓地や民間の宗教法人が運営する墓地もあります。
主に寺院墓地・公営墓地・民間霊園があります。

①寺院墓地

お寺が管理・運営しているのが寺院墓地です。最近は寺院墓地でも、宗派不問の所が増えています。「過去の宗旨・宗派は問いません」というただし書きがある墓地は檀家にならなくても良いということです。檀家離れが進み、敷地が空いてしまったお寺が、本来は檀家のための境内墓地の一部を一般に開放しています。首都圏など新たに霊園を開発するのが難しい地域で、こういった形態が増えています。

②公営墓地

都道府県や市区町村などの自治体が運営しているのが公営墓地です。人気がありますが、好立地の公営墓地は競争率が高く抽選になりますので、そこを利用できるかは運次第です。10倍を超える倍率の墓地もあります。
故人が亡くなってから3回忌までにお墓を準備するのが良いとされていますが、それまでに抽選に当たらないと他の場所を探すしかありません。

③民間霊園

公益法人や宗教法人が管理していて、宗教・宗派に関係なく申し込めるのが民営霊園(霊園墓地)です。色々なタイプの霊園があり、供給量も多く選択肢が多いのが特徴です。永代使用料は地域や人気によって異なりますが、人気がある東京都の青山霊園では、3平方メートルの敷地で1,000万円弱の価格となっています。

●墓地使用料と年間管理料

 お墓は土地を買うわけではなく墓地使用料を支払って借ります。一般的な土地・建物のような更新制度ではなく、半永久的に借りる契約をします。墓地使用料は、霊園の立地条件や利便性、開発費用、施設などにより決まりますが、首都圏や都市圏などの土地の価格が高い場所は高くなります。なお、墓地使用料は、契約時に一括で支払うのが一般的です。

年間管理料は、園路、トイレ、水くみ場など霊園の共用スペースの管理の為に支払うものです。賃貸住宅の共益費のようなものです。管理料はそれほど高いものではありませんが、毎年支払っていきます。1年分の前納が一般的です。管理料を支払っても自分のお墓の掃除は自分でやらなければなりません。管理料は、あくまで共用スペースの掃除や管理の為に使われるものです。管理料も霊園によって異なりますが、年間3千円~1万円の所が多いです。