お墓の移動、改葬とは?改葬の流れと注意点の解説

お墓や納骨堂に納めている遺骨を他の場所へ移すことを「改葬」と言います。

お墓の移動、改葬とは?改葬の流れと注意点の解説

お墓や納骨堂に納めている遺骨を他の場所へ移すことを「改葬」と言います。
改葬を行う方の理由はさまざまですが、主な理由を挙げると次のようなものがあります。

*お墓が遠方にあるため、お墓参りや管理が難しい。お墓を近くに移動したい。
*妻が一人っ子なので、妻の実家のお墓をあわせて管理したい。
*お墓の持ち主が諸事情によって管理できなくなったため引き継いだ。

今の時代では、このような方も多いと思います。

●改葬の種類と注意点

①遺骨と石碑を一緒に全てを移動する場合

事前に改葬先の墓地・霊園に石碑を持ち込こめるか、また石碑のサイズが合うかも確認する必要があります。石碑を持ち込めない墓地・霊園があるので注意が必要です。

②遺骨のみ全てを移動する場合

石碑は新しいものを用意する必要があります。4つの改葬方法のなかで、もっとも多いケースと言われています。

③特定の遺骨のみを移動する場合

例えば「父と母のみ」など、遺骨の中から一部の遺骨だけを移動する場合です。石碑は新しいものを用意する必要があります。改葬方法の①と②は元の墓地を更地に戻す必要がありますが、この場合は既存のお墓もそのまま残すため不要です。

④分骨する(一部だけ移動する)場合

遺骨を分けて、元のお墓でも新しいお墓でもお祀りする事です。既存墓地の管理者、または火葬場から「分骨証明書」を発行してもらう必要があります。

●改葬の流れ

改葬を行う際は、具体的には次のような手続きが必要です。地域によっては異なる点もあるので、事前に自治体などに確認をしましょう。

①改葬先の墓地・霊園を決める。
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②改葬先の墓地・霊園で「受入証明書」を発行してもらう。
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③現在のお墓のある場所が属する市区町村役場へ行き、「改葬許可申請書」をもらう。または、申請書をインターネット上でダウンロードできるところもある。
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④「改葬許可申請書」に必要事項を記入する。
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➄現在のお墓の管理者に「改葬許可申請書」を提出し、管理者から署名と捺印をしてもらう。これによって、埋蔵(埋葬・収蔵)の証明を受けたことになる。
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⑥署名・捺印済みの「改葬許可申請書」を市区町村役場へ提出する。場所によっては、改葬先の「永代使用許可書」または「受入証明書」もあわせて提出する必要があるところもあるので、事前に確認をする。
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⑦市町村役場に受理されると「改葬許可証」が発行される。
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⑧現在のお墓の管理者に「改葬許可証」を見せ、ご遺骨を取り出す。宗派や寺院によって主旨や言い方は異なるが、この際に一般的には「閉眼供養」「抜魂供養」「遷座法要」「遷仏法要」などの法要を行う。
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⑨現在のお墓を更地にして墓地管理者へ戻す。
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⑩う改葬先の墓地管理者に「改葬許可証」を提出し、ご遺骨を埋葬する。あわせて「納骨法要」「開眼供養」「建碑法要」などを行う。

申請書・許可証は遺骨1体につき1枚必要です。改葬や引越しの費用は一概に言えるものではなく、お墓の有無や墓地の大きさ、移送距離などによって金額が決まります。
お墓の石の量や土盛りの違いによって費用も異なりますので、石材店に聞いてみるのも良いと思います。