次男の私が新しくお墓を建てる事になりました どんなお墓を建てたらよいのでしょうか?

~お墓の種類とその習わしを詳しく解説~

一般的に家のお墓は長男のみが継ぎます。次男や女性は多くの場合家のお墓には入れず、結婚して別の世帯を持てば新たにお墓を建てなければいけません。

そこで今回は、長男以外が新たにお墓を建てる際にどんなお墓を建てたら良いのかをご紹介します。

お墓の形式

次男の私が新しくお墓を建てる事になりました どんなお墓を建てたらよいのでしょうか?

(1) 家墓(累代墓)

家墓は、親から子へ、子から孫へと、代々受け継がれる家単位の合葬墓です。塁代(るいだい)墓などの名前でも呼ばれます。 ただし、家墓に入ることができるのはお墓の承継者とその親族で、直系のみの場合が多いです。

墓石の正面には「〇〇家の墓」という文言が記されており、墓石の裏面やその横に設置される墓誌と呼ばれる石碑にはお墓に入っている人の名前と没年月日などが刻まれます。

お墓の形態は墓地や霊園の永代使用権を得て地上に墓石が建てられ、永代使用者の名義をお墓と共に承継していきます。

●家墓のメリット/デメリット

①メリット

・家としてのお墓の承継ができ、代々の先祖供養ができる。

・跡継ぎとなる人は改めてお墓を探さなくて良く、新たにお墓を建てる費用がかからない。

②デメリット

・跡継ぎが必要である。

・結婚した次男や女性はお墓に入れない事が多い。

・お墓が地方にある場合はお墓参りがしにくい。

・寺院墓地の場合、毎年檀家としてのお布施が必要となる。

(2) 両家墓

両家の親を1つのお墓に埋葬するのが両家墓です。墓石には両家の家名を並べて記載したり、「先祖代々の墓」と刻む場合が多いです。

●両家墓のメリット/デメリット

①メリット

・両家の墓を1つにすることでお墓を建てる費用を抑えることができる。

・お墓の管理の手間が少なくなる。

・寺院墓地の場合は同一宗派となり法要も統一して行うことができる。

・お盆や彼岸のお墓参りが一緒に行える。

②デメリット

・寺院墓所によっては両家墓が建てられない。

・両家の宗派が異なる場合は、戒名の記入や法要の際に問題になる事がある。

・両家の親族の理解を得るのが難しい場合もある。

(3) 夫婦墓

夫婦墓とは夫婦2人だけで入るために建てるお墓のことです。子供のいない夫婦が自分たちで用意する場合や、嫁いだ娘が実家の両親のために建てることもあります。

墓石には、「〇〇家之墓」ではなく、夫婦2人の名前を刻みます。

●夫婦墓のメリット/デメリット

①メリット

・永代供養付きであればお墓の跡継ぎの心配をしなくて良い。

・夫婦の趣味や好みに合わせたデザインのお墓にすることが出来る。

②デメリット

・永代供養付きの場合は後々合祀になるので合祀が嫌な人には向かない。

(4) 個人墓

1人だけで入るお墓を個人墓と言います。著名人や有名人のお墓に比較的多い形式です。

その他、生涯独身だった方や諸事情で家族のお墓に入りたくない方のお墓も個人墓になります。

●個人墓のメリット/デメリット

①メリット

・家制度にとらわれず墓石の形を工夫したり、好きな言葉を刻む事が出来る。

・個人の実績を現わす事も出来る。

②デメリット

・永代供養付きでなければ無縁墓になる可能性がある。

・永代供養の場合は後々合祀になる。

(5) 集合墓(納骨堂など)

寺院や教会などの宗教施設内にある個別に区切られたスペースを使用し納骨するのが集合墓です。

●集合墓のメリット/デメリット

①メリット

・個別の墓石を作らないので費用がかからない。

・寺院や協会は都市部にある事が多いのでアクセスに困らない。

・永代供養式なので承継者がいなくても無縁墓にならない。

②デメリット

・お花のお供えやお線香の使用は決められた共用部でしか出来ない事が多い。

・永代供養の場合は後々合祀になる。

(6) 共同墓

共同墓とは血縁のない友達や同じ趣味、宗教観を持つ人が一緒に入るためのお墓です。

複数の骨壷を同じ場所に安置する集合墓の形態をとる所が多いですが、一定期間納められた後に合葬される場合もあります。

●共同墓のメリット/デメリット

①メリット

・同じ環境の人が祀られることにより後世に渡って同様の仲間に祀ってもらえる。

・同じ信仰を持つ人たちと一緒のお墓に入れる。

②デメリット

・共同墓を設立した団体が解散するとお墓の維持が難しくなる。

・一定期間納められた後に合葬される場合もある。

(7) 合祀墓

合祀墓は1つの埋葬施設に他の人の遺骨と一緒に納骨されるお墓です。

お骨は骨袋に入れられるか、そのまま直に埋葬されますが、以後は霊園や寺が無償で管理を行ってくれます。

●合祀墓のメリット/デメリット

①メリット

・承継者がいなくても無縁墓にならない。

・管理費がかからない。

②デメリット

・他人の遺骨と一緒に埋葬される。

・後から思い直しても個別の遺骨を取り出す事は出来ない。

・個別にお参りできる場所がない。

家の墓に入ることが出来ない場合、どんなお墓を建てればいいの?

次男の私が新しくお墓を建てる事になりました どんなお墓を建てたらよいのでしょうか?

自分が新たにお墓を建てる場合は費用はかかりますが、従来の家のお墓に捉われる事なく自由に建てる事が可能です。

(1) 自由なお墓の選択

①宗教・宗派の選択

多くの家のお墓は仏教式の檀家制度によっているため戒名や法要の形式に制限があります。

しかし新たにお墓を建てる際には自分が信仰する宗教のお墓にする事が出来ますし、場合によっては無宗教のお墓でも問題ありません。

②運営事業者の選択

寺院墓地を利用する際は、新たに檀家になり入檀料やお布施を支払う場合が多いです。

一方で、民間霊園や公営霊園は宗教・宗派は不問ですし、管理費用も比較的安価で済みます。

③お墓の形態の選択

お墓の形態は個別に墓石がある一般墓や集合墓など色々と種類があるので、自分の状況と照らし合わせて考えましょう。

(2)お墓を建てる場合に考えるべき事

新しくお墓を建てる場合は次のような事も考えておくと良いでしょう。

①お墓の承継者

立派なお墓を建てたとしても、自分が亡くなった後にそのお墓を承継して維持してくれる人が必要です。

昨今は少子高齢化によって子供がいない家庭も増えてきているので、もし承継者がいない場合は永代供養墓のような維持・管理が必要のないお墓がオススメです。

②お墓へのアクセス

お墓が住んでいる所の遠方にあると、お墓参りなどが大きな負担となってしまいます。

また近場を選んでも転勤ややむを得ない事情によって引っ越さなければいけない事もあるので、そのような可能性も考慮してお墓の立地を選びましょう。

③お墓の購入費用や管理費用

お墓の平均価格は80~120万円程度と非常に高価ですし、他にも毎年の管理費用などを支払う必要があるので、お墓を建てる際は予算に注意しましょう。

まとめ

最近では、都市型の永代供養墓や集合墓のような現代のニーズに合わせた新しい形のお墓も一般的になりつつあります。

長男でなければ自分の宗教や好みに合ったお墓を建てる事が出来ますが、その後の維持や管理の問題もあるので、建てる前にしっかりと考える事をオススメします。