遺骨がダイヤモンドになる遺骨ダイヤモンドとは?

~遺骨ダイヤモンドの作り方や費用を詳しく解説~

近年、少子高齢化やライフスタイルの変化などによって従来では当たり前とされていた葬儀や供養のあり方も次第に変わりつつあります。

その一環としてお墓での納骨を行わずに、遺骨をダイヤモンドに加工した遺骨ダイヤモンドを手元で供養する人も増えつつあります。

そこで今回は遺骨ダイヤモンドの費用や加工の方法について解説していきます。

手元供養とは

遺骨がダイヤモンドになる遺骨ダイヤモンドとは?

まず手元供養とは、遺骨や遺骨を材料にして作ったアクセサリーなどを手元で保管して供養する方法を指します。

現在は遺骨を小さな骨壷に入れて仏壇や棚に飾るのが一般的ですが、最近では遺骨ダイヤモンドのように遺骨をアクセサリーなどに加工して身につける方法も普及しつつあります。

遺骨ダイヤモンドとは

遺骨がダイヤモンドになる遺骨ダイヤモンドとは?

遺骨ダイヤモンドとは名前の通り、遺骨に含まれる炭素を加工する事によって人工的に作られたダイヤモンドの事です。

遺骨ダイヤモンドの歴史はまだ浅く、2000年代初頭にいくつかの海外メーカーが加工技術を確立し販売を開始しました。日本にも遺骨ダイヤモンドのメーカーは存在しますが、製造や加工は海外の工場で行っている場合が多いです。

法規制

こういった遺骨を人工的に加工して利用するサービスは問題ないのか、と思う人も多いでしょうが、日本国内では葬送のための祭祀で節度をもって行われる粉骨や散骨は問題ないと法務省が見解を発表しているため、特に問題はありません。

必要な遺骨の量

遺骨ダイヤモンの製作に必要な遺骨の量は加工業者によって違ってきますが、平均すると70~400gが目安となります。成人男性の骨の総重量が約10kgと考えるとあまり多くは必要ありません。

なので遺体を火葬した段階で分骨し、一方は遺骨ダイヤモンドの製作に、もう一方は普通にお墓に納骨するという選択肢もあります。

ただ火葬後に遺骨を拾って骨壷に入れる拾骨の方法は各地域によって多少違っており、西日本などで見られる遺骨の一部のみを拾骨する部分拾骨だと遺骨ダイヤモンドを作るための遺骨の量が足りない事もあります。

その場合は不足分を他の可燃物から抽出した炭素で補う事になるので、費用や加工期間が変わってきます。

遺骨ダイヤモンドのメリット

遺骨ダイヤモンドは従来のお墓による納骨や供養と違って管理の必要がないですし、継承者がいなくて無縁墓になるリスクもありません。

また仕事の関係などで遠方に引っ越す事になっても持っていく事が可能な上、宗教や宗派によって縛られる事もないので忙しい現代人に合った供養の方法といえるでしょう。

ただ加工費用は安くても数十万円程度はかかりますし、持ち歩く事によって紛失や盗難の危険性もあります。

なのでこういったメリット・デメリットを比較して自分のライフスタイルや供養に対する考え方に適しているかどうかをしっかりと考慮する事が大切です。

遺骨ダイヤモンドの業者

遺骨がダイヤモンドになる遺骨ダイヤモンドとは?

遺骨ダイヤモンドの加工に対応している業者はいくつかありますが、基本的には海外メーカーが主流になります。海外メーカーに注文する場合は日本国内にある代理店を通すか、代理店がない場合は海外本社に直接連絡を取る必要があります。

ライフジェム(本社:アメリカ)

ライフジェムは2002年に世界で初めて遺骨を元にした高純度の炭素と遺骨ダイヤモンドの製作を可能にした会社です。

この炭素精製の技術についてはアメリカで特許を取得しており、遺骨以外の遺灰や遺髪などからもダイヤモンドを制作出来る事がライフジェムの特徴になります。

日本ではライフジェムジャパンという日本法人が国内でのサービス展開や窓口を担当しており、預けた遺骨はライフジェムジャパンを通してアメリカに空輸された後にダイヤモンドに加工されます。ジュエリー加工については日本国内でも可能です。

・製造期間 約6カ月

・加工期間 約2週間

・費用    38万円~

アルゴダンザ(本社:スイス)

2004年にスイスで創業したアルゴダンザはダイヤモンド葬という考え方を世界で初めて提唱した会社として有名です。

またアルゴダンザは遺骨ダイヤモンドのメーカーとして世界で唯一、製造現場の見学やWeb上でのオンラインツアーを実施しています。

もしこういった見学やオンラインツアーに興味がある場合は、メモリアルダイヤモンド説明会という各サービスに関する説明会を定期的に開催しているので、参加してみるといいでしょう。

・製造期間 約6カ月

・加工期間 約1カ月

・費用    42万円~

TOMONi(本社:東京)

少ないながら日本にも遺骨ダイヤモンドのメーカーはあります。その代表が東京に本社を置くTOMONiであり、こちらは遺骨ダイヤモンドだけでなく遺骨から抽出したカルシウムと天然サファイヤを融合させた遺骨サファイヤも製作しています。

・製造期間 約4カ月

・加工期間 約1ヶ月

・費用 39万円~

遺骨ダイヤモンドの価格と品質

遺骨がダイヤモンドになる遺骨ダイヤモンドとは?

通常、遺骨ダイヤモンドの価格は加工の品質によって変化します。ここでいう品質とは天然ダイヤモンドの品質指標である4C(Carat・Cut・Color・Clarity)の事であり、人工ダイヤモンドの場合はある程度この4Cを操作する事が出来るので、選んだプランや価格に適した品質でダイヤモンドを製作します。その後、天然ダイヤモンドと同じく国際基準の4Cに基づき品質を評価する事によって、認定証や証明書が発行されます。

またジュエリー加工を施す場合は使用する素材やデザインの細かさなどによって価格が変わってくるので、自分の予算に合った選択肢の中で選ぶようにしましょう。

まとめ

今回は遺骨をダイヤモンドに加工する遺骨ダイヤモンドについてご紹介しました。

大切な人が亡くなった後もその人の存在を近くに感じる事が出来るため、日本でも人気になりつつありますが、費用が高額になりやすいですし日本国内で対応している業者はまだ少ないので、検討する際は相見積もりをするなどして慎重に判断するようにしましょう。