知っておきたいペットと一緒に入れるお墓のこと

~時代と共に変化するペットとの関係。お墓はどう考えれば良いのでしょうか?~

知っておきたいペットと一緒に入れるお墓のこと

ペットのお墓についての基本情報

人類は大昔からペットを飼っていたということが、歴史研究家などによって発見されています。
現在世界では半数以上の人がなにかしらのペットを飼っていて、国によっては7割以上という地域もあります。日本は比較的飼っている率が低い国にあたり、3割から4割ぐらいの推移が続いてます。
最近日本では犬の飼育数を猫が上回るなどの話題もあったように、ペットは多くの人の生活の一部になっています。
こういったペットが亡くなってしまった時、お墓に入れるのかなどについて紹介します。
①六道の考え方ではタブー
仏教における重要な考え方の「六道」において、ペットは畜生道にあたることから、人と同じお墓に入ることはタブーとされています。
しかし、昔から人とペットの絆から同じお墓に入りたいと考える人は数多くいるため、お寺によっては解釈を柔軟にして受け入れてくれることもあります。
②ペット用のお墓は一般的
六道の関係から、ペットと飼い主が一緒のお墓に入るのは一般的では無かった頃から、ペット用のお墓を作ることは頻繁に行われてきました。
そのため、ペットのお墓を用意するということは珍しいことではなく、供養やお葬式なども今では専門の業者があるほどに普及しています。
③埋葬方法は火葬が基本
日本では火葬がほとんどの割合を占めていますが、これは衛生面の問題などが理由です。
ペットも日本でお墓に入る時は、基本的に火葬で入ることが多いです。
火葬場の火力によっては、小さい動物の場合骨が残らないなどの問題もありましたが、近年は火葬技術も向上してきているため、お骨を理想通りにすることも可能になってきています。

ペットと一緒に入れるお墓の現状

実際に今の日本ではペットと飼い主が一緒にお墓に入りたいと思うことについて、どういった状況になっているのかを、理由なども含めて紹介します。
①ペットと入れるお墓は法的には問題なし
お墓には法律による取り決めも多数ありますが、ペットと人が同じお墓に入ることを制限するような法律は存在しません。
そのため、本人の意思をお墓を管理するお寺や墓地が了承することができれば、ペットと一緒に埋葬されることは可能です。
例えば「お墓の場所は定められた場所でなければいけない」という法律も、人間に限定されているためペットには関係ありませんが、マナーとして埋葬する場所は周囲の了解を得てからが望ましいでしょう。
②寺院墓地ではほとんど不可能
仏教の六道の考え方が理由で、厳密に教えを守っているお寺ほどペットと人が一緒のお墓に入ることに否定的です。
お寺にあるお墓にペットと入りたいと考えている場合、事前に相談をするのが望ましく、もし断られてしまっても、理由がはっきりと存在していることを知っておく必要があります。
公営や民営といった宗教の色が薄い墓地で可能ということが多いので、お墓選びの時に頭に入れておくといいでしょう。
③専門の団体などに協力してもらうのが有効
ペットのお墓の事情は少し複雑で、火葬から埋葬まで一般人が自力で準備をするのは大変です。
そういった事情から、ペットの葬儀に関する手伝いや提案をしてくれる団体が全国各地に存在します。
火葬場の紹介や実際に葬儀をするための交渉、一緒に入ることができる墓地の紹介とコンタクトなど、専門家の知識や経験を頼りにしてみるのもいいでしょう。

ペットと一緒のお墓の今後は?

ペットと人が一緒に入れるお墓の考え方は、時代とともに変化してきています。
仏教の考え方にもお寺ごとに解釈の違いがあるように、お墓に関する環境は多方面で変化していきます。
これから先どうなっていくのかの展望を紹介します。
①ペットと一緒に入れる寺院墓地も増えてきている
仏教はペットと一緒のお墓を基本的には否定する宗教ですが、教典などの重要なものに「ペットと人が同じ墓に入ってはいけない」といった内容があるわけではありません。
そのため、解釈を変えることで容認することも可能になり、実際に容認する方向に動いている寺院墓地も、数はそれほど多くありませんが存在します。
今後大幅に増えていくかまでは不透明ですが、今より増える事は予想されています。
②ペットのお墓に関する環境の変化
ペットのお葬式や埋葬は、古くは家庭ごとに行っていましたが、最近では葬儀屋や専門の火葬場などができてきているため、ペットのお墓に関する環境は改善されてきています。
環境が改善されることでペットがより一層お墓に入れやすい状況になり、お墓の需要や要望が増えてくれば、間接的にですが、人と一緒に入れるお墓の用意が進む理由にもなるでしょう。
③埋葬方法も多彩に
人のお葬式や埋葬方法は近年大きく進化や発展をしています。
お葬式の形態の多様化や、樹木葬や海洋散骨などの自然葬など、お墓に関する考え方が大きく変わってきていることは、ペットのお墓にも共通しています。
ペットとのお墓も一般墓だけでなくなることで、更に多くの選択肢の中から選べるようになっていくでしょう。

ペットと一緒にお墓に立いるための準備

今飼っているペットやこれから飼う予定のペットとの生活を考えていく上で、お葬式やお墓といったお別れのことは重要な部分です。
日本でも多くの人が飼っている犬や猫の平均寿命は10~15年ほどですので、ほとんどの人はお別れの瞬間を迎えることになるため、その準備をしておくのはペットのためにもなります。
具体的にペットと一緒にお墓に入るためには、どういう準備をして行ったらいいのかを紹介します。
①まずは墓地探しから
仏教系の寺院墓地の多くはペットと一緒のお墓を拒否するのが現状なため、ペット可の墓地探しをすることは重要になってきます。
既にペットは亡くなっていてお骨の状態になっていたとしても焦る必要はありません。
お骨は自宅での保管も可能ですし、難しい場合には納骨堂などでお金を払って管理してもらうことも可能です。
もし時間がかかってしまうことがわかっている場合には、そういったお骨の保管方法も合わせて覚えておくといいでしょう。
②公営や民営墓地が基本
ペットのお墓について寛容な墓地の多くは、公営や民営といった宗教色の弱い墓地です。
ただし、公営や民営であっても全てが寛容ではありませんし、寺院墓地にも寛容な所は存在します。
まずは傾向として公営や民営墓地が基本ということを頭に入れて選びながら、条件の良い場所を絞り込んでいくようにすると効率がいいでしょう。
③お墓は特別なことは必要ない
ペットと一緒のお墓だからといって、お墓の構造などが大きく変わることはありません。
儀式なども普通と一緒に行うことができるため、ペットの入るお墓だからと難しく考える必要はありません。
もしわからないことがあれば、専門家やペットの葬儀に関する団体と相談をしてみるといいでしょう。

終活でペットのお墓のことを考えている人への提案

終活でお葬式やお墓のことなどを考えている人は、いい機会ですのでペットのお墓を考えてみましょう。
現実的に老後や寿命が近づいて来る年齢の場合、自分が先に逝くという可能性もないとは言い切れないため、そういった万が一のことまで考えて計画をたててあげるといいでしょう。
どういったことを意識して考えるといいのか、いくつか紹介します。
①ペットのための意思表示をしっかりすること
人間の終活で最も重要なのは「本人の意思表示」であるように、ペットの終活も意思表示が重要になってきます。
ペットより先に自分が逝ってしまった場合、最後まで面倒を見れる人に飼育を頼む必要がありますし、ペットが後々亡くなった時に、自分と一緒のお墓に入るということも伝えておかなければいけません。
ペットにはそういった意思表示を自力で行うことはできないため、遺言書などにその旨を書き記しておいて、確実に伝わるようにしましょう。
②費用の準備を
ペットの葬儀や埋葬は、人のそれとは異なる部分もあることから、費用はやや割高になる傾向があります。
お墓を用意する際にも、ペットの場合費用がどれぐらいになるかなどをよく計算しておいて、可能であれば余裕を持った金額を用意しておきましょう。
終活は自分の最期の瞬間に余計な心配をしないで済むようにするというのが最も重要な部分ですので、不安な部分があればすぐに相談をするようにしましょう。
③お墓選びをしっかりと
ペットと人が一緒に入るお墓は今のところ一般的な選択とはいえません。
そのため、お墓選びをしておかないと、いざその時になって慌ててしまうことにつながりやすいです。
入念に相談と比較をして、納得のいく墓地を見つけるようにしましょう。

そして最後に

知っておきたいペットと一緒に入れるお墓の極意3ヶ条

ペットと一緒に入れるお墓を知るには
・仏教のお墓では六道の考え方が理由で拒否されることもある
・公営や民営の墓地だと比較的選びやすい
・困った時には専門の団体に相談を
の3ヶ条を頭に入れておくといいでしょう。
①仏教のお墓では六道の考え方が理由で拒否されることもある
日本のお墓の大多数は仏式のお墓ですが、仏教には六道という考え方があり、その考え方を遵守すると、人とペットは同じ墓に入るべきではないという考え方もできます。
そういった考え方は今現在広く支持されているため、寺院墓地の多くはペットと一緒に入るお墓を容認していません。
まずはお墓選びの時に、理由があって断られる可能性があるということを覚えておきましょう。
②公営や民営の墓地だと比較的選びやすい
仏教の教えが理由で寺院墓地では断られる可能性がありますが、法的には人とペットが同じ墓に入ることは制限されていません。
そのため六道の解釈次第では寺院墓地でも可能ですし、そもそも宗教色の薄い公営や民営の墓地であれば、拒否をする理由がかなり減るということです。
どちらも必ず許可されたり否定されたりという保証はありませんが、一般的な傾向として公営や民営の墓地だと比較的選びやすいことを知っておくと、墓地の候補を絞っていく時に有効でしょう。
③困った時には専門の団体に相談を
ペットの葬儀や埋葬は、一般人では全て正確に理解して準備するというのは難しいでしょう。
そういった人を支援するために、ペットとのお別れに関する様々なことをアドバイスや準備の代行をしてくれる団体が日本にもいくつか存在します。
葬儀について困ったことがあれば積極的に利用するようにしましょう。

頭の片隅に入れておいてください。