知っておきたい、いま人気のハワイの墓地

ハワイの墓地がなぜ人気なのか?購入方法、注意点、費用などを詳しく解説!

知っておきたい、いま人気のハワイの墓地

終活という言葉が広まりはじめたのが2009年頃と言われ、2012年には流行語のトップ10に入りました。それ以降、人生の終焉を意識する人が増えてきています。
かつて「死」はタブー視され、公に語ることでもなければ、ましてや準備するものでもありませんでした。実際、親御さんにお葬式やお墓や相続の話を持ち出したところ「縁起でもない」と一蹴されたという話も耳にします。
しかし現在、自分の死の準備をして最期の不安を軽減することが、残された人生を有意義に生きることにつながるという考えが浸透してきています。
葬儀やお墓のありかた、供養の方法もしだいに多様化し、慣例や社会通念に縛られない自由なスタイルを選ぶ人も増えてきました。
近年の少子高齢化によりお墓の継承問題が顕著化し、お墓の後継ぎがいない人が注目しているのが永代供養です。永代供養は後継ぎや墓守の心配もなく、従来のお墓よりも費用の負担が軽いうえに自由度が高いため人気が出てきました。
その中でも人気上昇中の、ハワイにお墓を購入するプランについて解説していきましょう。

ハワイのお墓を選ぶのはどんな人か

ひと昔前ならば、自分の死後のことは子や配偶者、親族や近所の人など誰かに任せておけばよかったのですが、現在では自分の死は自分で準備するのはむしろ当たり前の時代に突入したといえます。
そのような中で、葬儀やお墓に「自分らしさ」を求める人も多く、好きな土地で眠りたい、思い出のある土地に埋めてもらいたいと考える人もいます。ハワイの墓地を選ぶ人たちのもっとも大きな理由は「ハワイが大好き」ということです。
ハワイは常に人気の海外旅行先トップ5に入り、ハワイでの結婚式やハワイへの新婚旅行など、人生における大きなイベントの際にもよく選ばれる行き先です。
日本からは直行便だと往路で約7時間、復路で約9時間のフライトで便数も多く、リピーターもたくさんいて、ハワイに何度か旅行するうちに定年後の移住先として考え始めた人もいます。
年間を通して気候は安定し、日系人を含むアジア系の人たちが多く住むハワイは、一度は行ってみたいところ、一度行ったら二度も三度も行きたくなる旅行先として人気を博しています。

ハワイのお墓に入ることのメリット・デメリット

どこまでも青く広い海や、ハワイの人々のホスピタリティを思うと、そこで眠れると想像するだけで幸せな気持ちになりますが、実現するにはいくつかのステップをクリアしなくてはいけません。まずは、ハワイにお墓を持つことのメリットとデメリットを考えてみましょう。

ハワイのお墓に入ることのメリット

・お墓の継承者を必要としない
ハワイのお墓は日本でいうところの永代供養墓にあたり、継承者を必要としません。霊園が永遠にケアを行うため、お墓の管理で子どもや親族に負担をかけたくない人には適したシステムになっています。

・初期費用のみで管理料は不要
最初の支払いに墓石代、彫刻代、骨壺代、手数料など一切の費用が含まれ、年間の管理料が不要です。日本ではお墓の管理料が定期的に発生しますが、ハワイのお墓は初期費用を支払えば、追加の支払いはありません。
・宗教、人種、国籍を問わない
日本では宗旨・宗派に従って葬儀をあげたりお墓に納骨したりしますが、ハワイでは一切問われません。また、人種や国籍による区別もされません。

・日本から生前購入が可能
日本在住者でも米国ビザの取得は不要で、運転免許証やパスポートなどの身分を証明するものがあれば購入が可能です。

・日本語対応が可能
ハワイのお墓の代理店はすべて日本語対応が可能ですので、言葉の心配をする必要がありません。ハワイは日本人向けのサービスがたいへん充実している土地で、お墓に関しても同様のことが言えます。

ハワイのお墓に入ることのデメリット

・周囲の理解が得にくい
「私の死後はハワイのお墓に入ります」と言って、即座に納得する家族や親族ばかりとは限りません。確かにハワイは人気の旅行先ですが、お墓となると話は別です。人は従来の方法と違う新たな試みには、不安や抵抗を示す心理が働くものです。すぐには周囲の理解を得られなくても当然、と考えましょう。

・渡航費用と宿泊費の問題
ハワイにお墓を持つこと自体はそれほど難しくはないのですが、見学や契約などで自分が訪問するにしても、後にどなたかが納骨やお墓参りに行く場合であっても、旅費と宿泊費の負担が大きいという問題があります。往復航空券は閑散期のエコノミークラスで約10万円前後、ハイシーズン(繁忙期)では倍にまで高くなることがあります。日帰りは不可能ですので、宿泊費を加えると費用は1人あたり最低でも20万円ほどになるのが難点です。

・日程の問題
ハワイにお墓を持つのであれば、購入前に現地の見学は必須となりますし、亡くなった後にはどなたかがお骨を運ばなくてはいけません。旅行代理店が提供するハワイパッケージツアーの最短日数は4日間です。ただし時差が19時間もあるため、4日間のスケジュールは実際には2泊4日で、自由時間はわずか1.5~2日となります。1日目は時差ボケに見舞われる人がほとんどでしょうから、最短日数の4日間では活動時間が1日程度です。もっともスタンダードなプランは4泊6日と言われていますが、それだけの日数を捻出することが難しい場合もあります。

・為替レートの影響を受ける
お墓の費用は米ドルで支払いますので、為替変動により日本円に換算した際に高くなったり安くなったりします。

ハワイのお墓の種類

ハワイのオアフ島には「バレー・オブ・ザ・テンプルズ」というハワイ最大級の霊園があり、その規模は東京ドーム20個分といわれています。ここはハワイ観光の人気スポットにもなっていて、毎年たくさんの日本人観光客が訪れ、美しい景観とワイキキから車で30分というアクセスのよさで知られる永久管理霊園です。
こちらの霊園を例に、ハワイのお墓のタイプをご紹介していきます。

・平等院テンプル納骨堂
ハワイのバレー・オブ・ザ・テンプルズに平等院テンプルができたのは1968年のことで、ハワイへの日本人移民100周年を記念して建立されました。京都宇治の平等院を縮小した建築物で、この平等院テンプルの納骨堂を利用することができます。

・オーシャンビュー・テラス納骨堂
バレー・オブ・ザ・テンプルズにある、海を一望できる区画に作られた納骨堂で、特に海が大好きという人に人気があります。風水を考慮してデザインされた霊園で、素晴らしい眺望に恵まれています。

・芝生墓地
芝生墓地は欧米の一般的なお墓の形態で、海外の映画やドラマで目にしたことがあるかもしれません。芝生墓地は芝生で覆われた広い敷地に、高さのない墓石が並んでいて、日本の従来の墓地と比べると開放的で景観がよいことが特徴です。ハワイで芝生墓地は一般的で、バレー・オブ・ザ・テンプルズにも日本から遺骨を運んで納めることが可能です。

・日本式墓地
この霊園には日本式墓地のエリアもあり、やはりお墓は欧米式ではなく日本古来の形がいいという人にも対応が可能です。

ハワイのお墓の費用

ハワイのお墓は一人用のものから夫婦やパートナー同士で入れる二人用、家族で入れる4名用、8名用などのタイプがあります。参考までに金額の一例をあげておきます。これらは墓石代、彫刻代、骨壺代、手数料、税金のすべてを含む金額となっています。ごく一部の例ですので、大まかな費用の目安としてください。
日本円に換算した金額は2020年1月現在、1ドル=109円で計算してあります。
・平等院テンプル納骨堂
一人用 $6,319.42~(688,817円~)
・オーシャンビュー・テラス
一人用 $7,936.86~(865,178円~)
二人用 $9,006.63~(981,723円~)
・芝生墓
一人用 $10,400~(1,133,600円~)

ハワイのお墓を購入する前にするべきこと

・周囲の人たちの理解を得る
ハワイのお墓に入りたいという希望を周囲の人たちに話し、理解してもらうことはもっとも大切なことです。ハワイのお墓を選ぶ理由、自分の手で準備するつもりでいることなどを、親しい身内や友人、知人に伝えて理解してもらいましょう。

・納骨してくれる人を探しておく
生前、ハワイにお墓を用意したとしても、実際にお骨を納めてくれるのは子どもや配偶者など身内の方、または親しい友人や知人になります。つまり、協力してくれる人がいないとハワイのお墓に入ることは実現しません。
国内であればどんなに遠方でも1泊2日以内で済むところを、ハワイとなればそれなりの日数を要し、仕事をしている人ならば休みをとる必要も出てきます。
また、海外には行ったことがない、パスポートも持っていないという人にとって、ハワイに遺骨を運ぶことはとてもハードルが高いことです。お願いしたい人が海外慣れしていない場合はそのことへの配慮を忘れずに、たとえ近しい身内だとしても丁重な姿勢でお願いすることが大切です。もし遺骨を運んでくれる人が見つからない場合は、代理店に依頼することも可能です。

海外に遺骨を運ぶことについての注意点

ここからは、ハワイのお墓にお骨をどうやって運ぶのか、という疑問について解説します。
ほとんどの航空会社で、遺骨(遺灰)の機内持ち込みが可能です。機内に持ち込める荷物には総重量と個数とサイズの制限がありますので、各航空会社のホームページなどで確認をしてください。
なお、機内持ち込み手荷物ではなくスーツケースなどのように受託手荷物として遺骨を預け入れることは、日本航空でも全日空でも推奨していません。いくつかの海外の航空会社では遺骨に関して機内持ち込み手荷物、受託手荷物の両方の扱いを可としていますが、預け入れた場合のロストバゲージや破損のリスクを考えると、遺骨はあくまでも貴重品として扱い機内に持ち込むべきでしょう。
骨壺は金属製のものはX線検査で中身が見えないことがあり、陶器のものは破損の危険が高いため、木製やプラスティック製のものが勧められています。また、死亡証明書や火葬証明書など遺骨であることを証明する書類が必要になることもありますので、代理店によく確認をとりましょう。

まとめ

永眠の場として、ハワイのお墓を選ぶ人が増えてきました。日本のお墓では宗旨・宗派に縛られて自由が利かない、日本にお墓を買っても後継ぎがいない、それならばあの美しい海を一望できる霊園に眠りたい、という方のためにハワイのお墓事情やメリット・デメリットを解説してきました。終活の一環としてハワイのお墓の購入を考える場合に、心にとめておいていただきたいことは以下の3点です。
①周囲の理解が得られるように十分な話し合いをしましょう
②購入にあたっては資料を取り寄せたりインターネットで調べたりするなど、事前調査を入念に行いましょう
③実際に納骨に行ってくれる人とは綿密な打ち合わせを行いましょう