知っておきたいお墓の種類と選び方

終活で必要なお墓の基本とその準備方法を詳しく解説!

知っておきたいお墓の種類と選び方

お墓の種類

お墓には見た目だけでなく納骨方法や契約内容などによって様々な種類があるため、それぞれの事情に合わせたものを選ぶことでより一層満足のいくお墓を建てることが可能です。
お墓の種類は大きく2つ分けることができて、そこからそれぞれがさらに細かく分類することが可能です。まずはそれらの形態を知ることから始めましょう。

①お墓と納骨堂

お墓と聞くと一般的には野外の墓地にある石でできた物を想像する人が多いです。これは一般墓とも言いますが、納骨堂というものも存在します。
石のお墓はその真下にお骨を納めることで、お骨の場所を示す墓標という意味もありますが、納骨堂のように墓石ではなくロッカー状のものに納骨するタイプもあります。
これが見た目における最もわかりやすい差で、これら2つにそれぞれ次に説明する納骨方法や契約内容での違いがあります。

②永代供養墓や期限付き墓

日本のお墓は基本的に、先祖の代から守り続けて何代にもわたって受け継がれていくもので、納骨するスペースもあらかじめ複数の骨壺が入るように広く作られています。
代々受け継ぐという関係上、後継者や管理を受け持つ人が存在しない場合には、お墓の管理費用などが墓地の負担になってしまうため、最悪の場合お墓の撤去なども発生します。
こういった維持費や後継者のいない人は、自分のお墓を作ることが難しいため、永代供養墓に埋葬してもらったり、費用を前払いして一定期間だけお墓を建てる期限付き墓という形をとることが多いです。

③合祀

永代供養墓では合祀をすることが多いです。
合祀とは他人同士のお骨を1つのお墓にまとめて埋葬するもので、スペースや維持管理費の面から、比較的安価な選択肢になります。
個別のお墓が無い場合にはほぼ合祀となると考えて間違いないでしょう。

お墓の種類の現状

近年、お墓に関するテクノロジーの進歩と、社会の形の変化によるお墓に求める要素が変化してきたことが合わさって、お墓の種類や形状は大きく増えたり変わったりしてきています。
もちろん従来のお墓のイメージ通りの「野外にある石のお墓」というのも一定の支持を得ているので、選択肢が増えてより選びやすくなったと言えるでしょう。

①屋内墓

近年で最もお墓を変化させた部分というのは、屋内墓やマンション型納骨堂といった、屋内にあるお墓の普及でしょう。
名前のとおり屋内にあるお墓や納骨堂のことで、風雨にさらされることもなく雑草の対策も必要ないといったことから、維持管理に必要な労力や費用が格段に下がったことが人気の理由の一つです。
従来の大規模な墓地というのは広い敷地が必要なため、自然と都会には少なく人里離れた場所に多かったものですが、マンション型のように上下に面積を広げることができるようになったため、都会のアクセス性と墓地に必要な面積を両立させることも可能になりました。
屋内納骨堂やマンション型納骨堂も、同じように屋内に納骨堂を作るもので、同じようなメリットから人気が高まっています。

②納骨堂

納骨堂というのは最近にできた物ではなく、古くから存在するものでしたが、納骨堂への考え方は最近変わってきています。
従来は納骨堂というのは「お墓に入る前のお骨を預かる場所」という印象が強くもたれていましたが、最近では納骨堂に埋葬するというのも一般的な考え方になりました。

③樹木葬

日本ではまだ認知度は低いですが、遺骨を埋めたそばに木を植える樹木葬というのもあります。
世界的には珍しくないもので、シンボルツリーとも呼ばれる大きな木を墓標にして、その周りに遺骨を安置するというやり方もあります。

お墓の種類の今後の展望

お墓の種類は今後どうなっていくのかという質問にはまず、社会や人口のことについて知る必要があります。
そういった規模の大きな話と合わせて今後の展望を紹介します。

①お墓は減る

お墓の数は基本的に人が亡くなられた数ですので、亡くなられる人が増えたり減ったりすれば直接影響が出ます。
これから先長い目で見れば少子高齢化が進み人口も減る一方という見方がされているので、いずれはお墓も減少していくことが予想されます。
お墓が減るということは新しくお墓を建てることが減るだけでなく、現在あるお墓の処分も必要になるということですので、期限付き墓のように墓じまいを前提としたお墓を選択する人が増え、それに合わせたプランも増えると予想されます。

②都市型、屋内型

屋内墓やマンション型納骨堂は近年とても人気が高まっています。
既に一般墓を建てている人の中にも、墓じまいで都市圏にあるアクセス性の良い屋内墓に改葬するという例も数多く見受けられます。
納骨堂が自動搬送型のように新しいテクノロジーによって進歩したように、屋内型のお墓や納骨堂にも様々なプランが用意されるようになってきているため、今後ますます都市型のお墓を選ぶ人は増えてくると予想されます。

③従来のお墓も一定数支持がある

近年納骨堂や都市型のお墓の人気が高まって来ていますが、それが逆に従来のお墓を選ぶ理由にもなってきています。
新しいテクノロジーややり方も万全ではなく、スペースが狭いとか雰囲気が落ち着かないといった問題点はいくつかあります。
お墓を維持できる体制が整っているのであれば、自分のお墓を墓地に建てて、しっかり維持管理していくことはそれだけお墓参りに大きな意味を与えることになります。

複雑になりつつあるお墓選びへの準備

お墓の種類が増えて選べる選択肢が増えるというのは、確かにメリットが多いことではありますが、いざ自分や家族のお墓を建てるとなると、どれを選んだらいいのかわかりにくいということにもつながります。
どういった準備をしていくのが最適か紹介していきます。

①事前相談

お墓のことは本人が亡くなってから準備を開始した場合、本人の希望通りのお墓にできないことも多く、お葬式に関する準備で忙しい中お墓選びまでやらないといけないという、大きな負担を残していくことにつながってしまいます。
お墓の種類や選択肢が増えたということは、これまで以上に入念に選ぶ余地ができたということにもつながりますので、お墓について元気で余力があるうちに周囲の人と意見交換をしながら話をある程度まとめておくといいでしょう。

②プラスな部分をよく知ること

屋内型のお墓や都市型のお墓が人気を得ている理由は、その利便性などのプラスの部分がはっきりとあるからです。
逆に従来の一般墓を選ぶとしてもメリットはあるので、どのメリットを一番求めているのか、どのメリットは不要なのかをしっかりと整理してから選ぶとよりよいでしょう。

③デメリットにも要注意を

例えばお墓の費用を考えて、少しでも安くしたいと思って合祀型の永代供養墓を選んだとします。
後日になって後継者も見つかり費用を払えるめどが立ったとしても、一度合祀されてしまったお骨は基本的に取り出すことが不可能です。
屋内型のお墓を選んだとしても、実際にお墓を建ててお参りに行くにつれて、人が多くて混雑しやすいといったデメリットが見つかる可能性もあります。
デメリットになりやすい部分を把握し、よく確認するようにしましょう。

終活をしている人へのお墓の種類の提案

終活において重要な部分は、お葬式の内容とお墓をどうするかの2つです。
お葬式やお金のことなど、自分が亡くなった直後に必要な手続きだけでなく、お墓は数十年先まで続き、子孫が続く限り残っていくものですので、将来を見据えてしっかりとした選択をするようにしましょう。
もし後継者がいない場合にも、自分のお墓を建ててもらうことは可能ですので、諦めてしまわずに一度考えてみましょう。
後継者がいないまま既にある一族のお墓に入ったり新しく一般墓を建てた場合、周囲の人に迷惑をかけてしまうこともあるので、そういった心配のないように計画を立てましょう。

①後継者とよく相談を

終活でお墓のことを決めたとしても、実際にそのお墓を維持管理しながら次の代に受け継いでいくのは後継者ですので、やはり後継者の意見を尊重した選択も重要でしょう。
後継者に優しい選択となると、アクセス性の良い場所にある都市型で屋内のお墓が候補に挙がりやすいでしょう。

②現物を見て選ぶようにする

埋葬方法の違いというのは目で見てわかりにくいものですが、お墓の大きさや形といった部分は、パンフレットやネットで見てみるのと実物を見るのでは印象が違うことも多いです。
お墓のことだけでなく、その周囲の雰囲気や景色など、実際に見て納得してから選べば満足度は大きく高まるでしょう。

③後継者がいなくてもお墓を建てられる

お墓の後継者がいない場合、永代供養墓に入るしかないと諦める必要はありません。
最終的には永代供養墓に入ることになるのがほとんどですが、期限付き墓や50回忌までお墓のある納骨堂など、一時的にですがお墓を建てることが可能な選択肢も存在します。

そして最後に

知っておきたいお墓の種類と選び方の極意3ヶ条

お墓の種類はたくさんありますが、自分にぴったりのものを選ぶにはこの極意3ヶ条を意識するようにしましょう。
・メリットとデメリットをよく知る
・後継者の有無を考える
・周囲とよく相談を

①メリットとデメリットをよく知る

お墓にはたくさんの種類がありますが、どれもメリットとデメリットが存在しますし、種類がある分それらにも少しづつ違いがあります。
自分やお墓の後継者がどういったことをお墓に求めているのかをしっかりリストアップして、その要望に沿った選択肢を選べるのが理想的です。
まずはメリットとデメリットを把握して、もっといい場所はあるのかや、どれぐらいまでなら我慢できるかをよく考えて選べるといいでしょう。
自分の意見がしっかりまとまっていれば、相談をする時にも時間を有意義に使うことができます。

②後継者の有無を考える

お墓において後継者の有無はとても重要な部分です。
後継者がいるのであれば、お墓選びの時には必ず相談を密にして、お互いに納得できる選択をするようにしましょう。
もしいない場合でも、お墓を建てることは条件付きであれば可能ですので、諦めてしまわないで探してみるといいでしょう。

③周囲とよく相談を

お墓の種類が豊富になってお墓選びが複雑になったということは、それだけちゃんと選ばないと損をしたり失敗してしまう可能性も高まってきたということです。
例えばお墓に入る本人とお墓の後継者の2人だけで話を進めてしまった場合、他の親族や知り合いなどがお墓参りに来た時に不満足なこともありえます。
種類が豊富なので多くの人の意見を取り入れやすくなったという考え方で、よく相談をして選ぶようにしましょう。

頭の片隅に入れておいてください。