知っておきたい、いま人気のモダン仏壇

その種類と選び方のポイントを詳しく解説!

知っておきたい、いま人気のモダン仏壇

田舎に帰ると、仏間に大きなお仏壇があって毎日のようにご飯を取り替えて、拝んでいた。こんなお仏壇に対する皆さんにとっての心象風景はどのようなものでしょうか。

冒頭でご紹介したお仏壇の風景は、一昔前の日本のどこでも見られた光景でした。
勿論今だにこうした光景が日常的である地域もあります。
しかし日本人の生活はインターネットの発達や交通網の拡充によって、急速に現代化の様相を呈しています。
その中で都市は発達を続け、近郊の地域はベットタウンになり、人の往来は今までと比べ物にならないくらいに早くなってきています。
そして住宅は大きく変化をし、洋風でフローリングが敷かれた部屋が基本となり、畳の和室は激減しました。床に座って生活するスタイルから、椅子に座るというスタイルが一般化しました。

今回はその中で現代の生活にも合うように変化を遂げた現代の「モダン仏壇」について解説していこうと思います。

今お仏壇に変化が起こっている

日本人のライフスタイルは近年急速に洋風しました。
床はフローリング敷になり、椅子があるのが当たり前の生活になっています。

家具も欧米のデザインを採用したおしゃれなものが主流となり、日本の古いタンスなどはもはや目にすることさえ珍しくなりました。
その中で、仏壇も変化をすることを余儀なくされたのです。

農家のお家に設置されているような、大きなお仏壇は「唐木仏壇」と呼ばれます。
こうした大きな仏壇は先祖への感謝や、その家繁栄を示す1つのステータスとして、どのお家にも1つはあるものでした。

しかし日本家屋に合うよう作られており、専用の仏間など大きなスペースを必要とする唐木仏壇は、現代に見られる洋風の建築にはうまく馴染まないものでした。

そこで、仏壇メーカーは大きな方向転換をします。
現代建築と現代のライフスタイルに合うお仏壇を作り始めたのです。

これが、今とても人気となっている「モダン仏壇」でした。

なぜ家具調仏壇が選ばれるようになったのか

現代のライフスタイルに馴染むよう設計するために、参考にされたのは生活空間にうまく馴染んでいる家具でした。
ここから、現代風のお仏壇は「家具調の仏壇」と呼ばれます。

現在では多くのメーカーが家具調のお仏壇を売り出しており、様々な名称を用いているために、お仏壇を探す際に困ってしまうこともあるかもしれません。
このモダン仏壇の特徴は「デザイン性の高さ」と「コンパクトなサイズ感」の2点に集約することができます。

西洋風の建物の中でも、存在が浮いてしまわないよう、従来の唐木仏壇とは打って変わってスタイリッシュなデザインになっています。
また、生活スペースの縮小に伴ってサイズもよりコンパクトになりました。

コンセプト通り「リビングにおけるお仏壇」になっています。

モダン仏壇の種類

現在販売されているモダン仏壇にはいくつかの種類が存在します。
今回は様々な仏壇メーカーで紹介されているものを参考に分類していきます。

  1. 台付き
  2. 上置き
  3. 壁掛け
  4. ミニ仏壇
  5. オープン型

1.台付き

台付きのモダン仏壇のことを指します。
これは従来の唐木仏壇と同じく、下に線香や礼拝道具を入れておける台がついており、立ったまま礼拝が出来るタイプです。

独立して設置することができるので、生活の中でお仏壇のスペースをしっかりと確保することができます。
また比較的仏壇の中が広いモデルが多いので、先祖の位牌がたくさんある方や、沢山のお供物をしてあげたい方はこちらのタイプがオススメです。

2.上置き

今最も注目を集めており、売れ筋の1つでもあるのが上置き型です。
台付きのお仏壇と比べるとその差は一目瞭然で、台の部分がありません。

コンパクトなものになりつつある現代の生活において、台付きの仏壇を設置しようと思ってもスペースがない方や、既存の棚や台の上に設置したいという方にオススメです。

上置き型はコンパクトとは言っても、しっかりと作られているものが多く、中の容量もあります。
また売れ筋ということもあって、様々なデザインのものが販売されています。

3.壁掛け

見た目のインパクトでは他のモダン仏壇に圧倒的な差をつけているのが、この壁掛けタイプ。
飾り方によっては、本当にインテリアの一部と見紛うほどのデザイン性を誇ります。

おしゃれなお仏壇をお求めの方や、「魅せる」仏壇を選びたい方には大変おすすめの仏壇です。
難点は壁にかけなければならないので、中にものがあまり置けないこと。

それゆえ「仏壇は置かない予定だったけど、ないのもちょっと」と思っている方や無宗教の方などにはおすすめのモデルでもあります。

4.ミニ仏壇

最近では最後に過ごすのが、病院であったり施設であったりする方が増えています。
また引っ越しが頻繁になり、大型のお仏壇の購入には踏みとどまる傾向もあります。

そんな中で注目されているのが、ミニ仏壇です。
ミニ仏壇は上置きよりもさらに小さく、卓上にも設置できるようなサイズが特徴。

引っ越し先でもご先祖様や故人と共にいたい方や、身近に礼拝の場所を作っておきたい方におすすめです。
コンパクトな仏壇は手元供養とも相性が良いので、手元供養を考えている方は検討しても良いと思います。

5.オープン型

最後に紹介するのは「オープン型」です。
これまでお仏壇といえば、周囲を囲んだ家のような形をしているのが一般的でした。

しかし、オープン型の仏壇はその壁を取っ払ってしまったような形です。
ちょっとしたステージのような形は、おしゃれなお仏壇を求めている方や、従来の価値観に捉われたくない方には是非おすすめします。

モダン仏壇選びのポイント

モダン仏壇を選ぶ際には、どのようなことに注目して選べばいいのでしょうか。
ここでは何点かにポイントを絞って解説をしていきます。

  1. どこにお仏壇を置くかを考える
  2. 中にどんなものを飾るのか考える
  3. 周囲のインテリアとの調和を考える
  4. 産地へのこだわりで考える

1.どこにお仏壇を置くかを考える

まずは生活空間のどこにお仏壇を置くかを考えてみましょう。
「リビングにおけるお仏壇」というコンセプトにある通り、モダン仏壇はどこにおいてもうまく馴染むようなデザインのものが多いです。

しかし上記の仏壇の種類でも分かる通り、モダン仏壇は置く場所によってタイプ分けがされています。
逆をいえば、事前にどこにどう置くかを決めて置けば、自ずと選ぶべきモデルは決まってくるのです。

2.中にどんなものを飾るのかを考える

モダン仏壇の特徴として「コンパクトになっている」という点を説明しました。
しかしその反面、中における仏具の量には限りがあるのです。

例えば、ミニ仏壇の中に◯点セットなどの大型仏具セットを納めようと思っても難しいですよね。
また仏具や御本尊は納ったけれど、位牌が入るスペースがなくなってしまったなどということでは本末転倒です。

仏壇の中には何を入れたくて、それはどのくらいの大きさなのかが分からないと、買ってから失敗することになってしまいます。

3.周囲のインテリアとの調和を考える

モダン仏壇の中には、洋風アンティーク調のものやエレガントな雰囲気のあるフェミニンなものまで、幅があります。
周囲のインテリアとの調和を考えないと、空間の中でお仏壇だけ浮いてしまったなどということにもなり兼ねません。

購入の際には実際にお部屋に置いたイメージをしっかり持って、買いに行くようにしましょう。

4.産地へのこだわりで考える

モダン仏壇は種類だけではなく、価格帯にも大きな開きがあります。
価格のはるものとそうでないものとの違いは、そのお仏壇が作られた「産地」にあります。

名産地と呼ばれる地域では、高品質な素材を、職人が一つ一つ手作業で加工しているため多くの時間と手間がかかります。
その分耐久年数も高く、細部まで丁寧に作り込まれています。

予算はどのくらいで、どのくらいの品質のものを選ぶのかで考えるのも一つの判断軸でしょう。

モダン仏壇を考えているなら、位牌や仏具もモダンなものに揃えましょう

モダン仏壇を考えているならば、中に納める仏具も、出来ればモダンな雰囲気のものにしたいですよね。
現在ではモダン仏壇に負けないくらい多くの種類の現代仏具が販売されています。

形や素材も様々で、昔ながらの木を使ったものから、金属やクリスタルを使ったものまでバラエティに富んだラインナップになっています。

なんとお位牌にまでモダンなものが登場しています。
お仏壇と仏具。

切っても切れない関係ですので、相性には気を配りたいですね。

人の生活と共にお仏壇も変わってきている

ライフスタイルや住宅の変化に応じて変化してきた、モダン仏壇について解説をしてきました。
時代が変わるにつれ、形は変わっても、それが私たちにとっての祈りの形であることに違いはありません。

どんな形であっても先祖に対して感謝の気持ちを持って向き合うこと。
そして、現代においてはその方法を選べるようになっていると言えるかもしれません。
どんなお仏壇を選ぶのか、それもまた、一つの供養になるかもしれませんね。