失敗しない生前遺影作り

家族にとっても助かる生前遺影作り。その方法と注意点を詳しく解説!

失敗しない生前遺影作り

昨今話題になっている「終活」。

ごく最近ではニュースで「孤独死」についての特集が組まれるなど、現代では自らの死について考えることは老若男女問わず1つのトピックになっています。多くの方が終活について考える時に、最初に頭に思い浮かぶのはもしかしたら「誰かに迷惑をかけたくない」ということかもしれません。しかし実際には、慣れないお葬式に短い期間で臨まなければいけない遺族にとっては、準備をいくらしてもし足りないというもの。

またこれだけ話題になっていても、いざ自分のこととなると何だか話にくい。気になってはいるけれども、いざ手をつけようと思うと何から手をつければいいかわからない。

そんな方も少なくないのが現実なのではないでしょうか。今回お伝えして行くのは「生前遺影」についてです。
実は終活の中で最も始めやすく、最も効果がある方法であることを知っていらっしゃるでしょうか。

遺影選びは思ったよりも難航する

実際の葬儀の打ち合わせ現場では、内外に足して様々な議題が話し合われます。
お料理はどうするのか、お返しものはどれくらいの金額にしようか、誰々さんのお家は何人参列するんだろうか。

多くの方はこういった実務的な面に重きを置きがちです。
しかしお葬式も生き物のようなもので、事前に準備をしていてもその通りに式が遂行されるかは分かりません。

なぜなら時代と共にお葬式の内容や人と人との関係性は変わって行くからです。
お葬式に備えておいたけれども、どうもまだまだ元気だということは、とても良いことです。

しかしお葬式の準備という複雑で腰が重い内容を考えるのはちょっと…と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方にオススメなのが「遺影の準備」なのです。

実は実際の葬儀の打ち合わせで意外に時間を取るのが遺影に使う写真の選定なのです。
あまり考えたくはないことですが、皆さんはお身内の方が亡くなった時に、どの写真が最もその人らしいかということを沢山の写真からすぐ判断できるでしょうか?

自分はこう思っているけれども、兄弟は違うかもしれない。
趣味はこれだったが、仕事にも熱心だった。

そもそもこの写真を使ったら本人はどう思うんだろうか。
少し考えてみるとわかることなのですが、その人らしい1枚を選ぶというのは、意外にも大変なことなのです。

しかもせっかく、これなら!とおもって選んだ写真がピンぼけしていて使えないなどということも、実は現場では日常茶飯事です。

生前に遺影を用意すること

もしも葬儀が起こったら、どんなプランにして、どう来ていただいた方のおもてなしをすれば良いのか。
葬儀の事前相談ではこういった内容が話し合われますが、ちょっと直接的すぎて嫌だという方や、家族に妙な心配をされてしまうのではと考える方は少なくありません。

しかし「終活」=「事前相談」もしくは「遺言書作成」という難しい内容だけが終活ではないのです。
写真を用意しておく、ということも立派な終活に繋がります。

事実、特に女性を中心に生前に遺影用の写真を準備する方は増えてきています。
女性の場合は特に、ずっと飾られる写真ならば、せめて綺麗なうちに撮った写真がいいと思う方が多いのでしょう。

葬儀の打ち合わせの場でも時間がかかる遺影選びですので、事前に写真を決めておくというのは、家族を想っての最も入りやすい終活であると言えるのではないでしょうか。

生前遺影のメリットとは

生前遺影のメリットは、思っているよりも多いです。
ここではいくつかポイントを絞ってお伝えします。

  1. 事前に準備していたという想いが家族に伝わる
  2. 自分が最も納得した写真が使える
  3. 祭壇に飾られた際に、人柄が伝わりやすい
  4. 生前であれば作り直すことができる

1.事前に準備していたという想いが家族に伝わる

生前に遺影をとっておいたご家族が口を揃えていうのは「私たちが困らないように、こうして事前に準備もしてくれていたんだ」という言葉です。
実は遺言書や細かな葬儀プランよりも、写真という実態を伴った準備の方が、遺族により想いが届きやすいです。

日常生活をしていても、写真を通してその時の思い出を振り返ることは多々あるかと思いますが、遺影に関してもそれは適応されます。
「準備をしておいてくれた」だけではなく、「そういえばこの服好きだったな」「〇〇らしいな」という家族の思い出が喚起される1つのコンテンツとなるのです。

2.自分が納得した写真が使える

亡くなってからのことは、当然家族や親族に任せるしかありません。
しかし、自分ではあまり納得のいかない写真を使われてしまうのもちょっと…と思われる方が多いのも事実ではないでしょうか。

生前に遺影写真を準備しておけば自分はこんな写真使って欲しくなかった !などといった事態を防ぐことができます。
それだけではありません。

服装や背景なども自分で選ぶことができるので、楽しんでいた趣味や打ち込んでいた活動など、自分を構成する要素を盛り込むことも出来るのです。
昔ながらの白黒の遺影よりも、様々な思い出が詰まっていて素敵だとは思いませんか?

3.祭壇に飾られた際に、人柄が伝わりやすい

遺影というと家に飾るイメージが強いですが、式中祭壇に飾るものであることを忘れてはいけません。
祭壇の中心に大きく据えられる遺影は、その人そのものを表します。

事前に準備された遺影は、急いで作られたものと比べて完成度の違いは歴然です。
多くの方が、式場に入ってきて祭壇をご覧になった時「良い写真だね」とおっしゃいます。

4.生前であれば作り直すことができる

一度写真を撮り、生前遺影は用意したものの、しばらくするうちに今の印象と異なってしまうことがしばしば起こります。
1番見て欲しい時期の写真を使うということも、1つの考え方ではありますが、そうでない場合でも生前ならば何度でも作り直すことが出来るのは生前遺影の大きなメリット言えるでしょう。

生前遺影にデメリットはあるの

さて、ここまでお伝えしてきた生前遺影ですが、デメリットはあるのでしょうか。
実はほとんどないといっても過言ではないと思います。

親族にとっても遺影を選ぶ手間が省け、本人にとっても納得のいく写真を使うことができる生前遺影は、最も手軽に始められる終活ということが出来るでしょう。
もし、1点だけデメリットを挙げるとするならば、現在の印象と違ってしまうことくらいなものです。

しかし、写真を撮り直すことでそれが払拭できることを考えると、やはりほとんどデメリットはないのではないでしょうか。

生前遺影の作り方

最も簡単なのは、写真スタジオで遺影に使う写真の撮影をお願いすることです。
プロのカメラマンが撮るので失敗の可能性はなく、自然に加工も加えてくれるので最も写りの良い写真を撮ることが可能です。

しかし、実は手元にある写真の中に非常に気に入っている写真があり、それを使って欲しいということもあるかと思います。
この場合にも写真加工を行って、うまく切り出して遺影に合うようにしてくれます。

ただし、自分の撮った写真の場合は「ブレ」や「焦点のズレ」があることもあります。
特に祭壇に飾る写真は思っている以上に大きく引き伸ばすものです。

ハガキほどの大きさの時にはさほど気にならなかった部分が、目立つようになってしまいます。
自分で判断が出来れば良いですが、古い写真など、使えるのかどうか自分では判断がつきにくい場合もあると思います。

そういう場合には、候補の写真を持って写真スタジオや葬祭会館に相談にいきましょう。
どちらの場合も事情を話せば、焦点があっているかどうか判断してくれるはずです。

また、現代では写真の加工技術も発達していますので、ちょっとしたアクセサリーなどは加工で消すことも可能です。
この写真はとても良いけれど、つけているネックレスが気に入らないなどの場合には加工をお願いしましょう。

大きい加工になるとそれなりに費用がかかる場合もありますが、小さな加工であればサービスしてくれることも多いです。

そうはいっても、なかなか言い出しにくい場合

ここまで生前遺影の準備について魅力をお伝えしてきましたが、こうは言っても急に家族に生前遺影を用意したいと相談するのは気がひけるものです。
家族には内緒でスタジオに撮りに行っても準備をするのも良いかもしれませんが、もしもの時に準備しておいた遺影が使われなかったのでは意味がありませんよね。

オススメしたいのは「家族写真と一緒に撮ってもらう」という方法です。
ご家族がいらっしゃる場合には、何かの行事につけて写真を撮る機会があると思います。

その時に、一緒に1枚追加で自分の写真を撮ってもらうのです。
この方法は家族にとっても「そういえばあの時追加で撮った写真があった」という風に記憶させることができますし、イベントにかぶせて撮影するので何度もスタジオに足を運ぶ必要もありません。

またあくまでも自然な形で撮影を出来ます。
何よりのメリットは、一人でスタジオに行って撮影するよりも表情が良くなることではないでしょうか。

生前遺影の準備は自分にとっても家族にとってもメリットの方が多い

生前遺影の準備についてお伝えをしてきましたが、いかがだったでしょうか。
「終活」という言葉を聞くと少し身構えてしまうかもしれませんが、生前遺影は写真を撮るだけですので、とても身近なところから始められます。

また実際の式でも映え、打ち合わせの時間を確保することにもつながる一石何鳥にもなるメリットを持っています。
終活も身近なところから。
まずは生前遺影の準備から始めてみてはいかがでしょうか?

そこで最後に

失敗しない生前遺影作りの極意3ヶ条

①手元にある写真でも可能だが、写真スタジオでプロのカメラマンにお願いするほうが気に入っ
 た仕上がりになる
②家族と一緒に取る機会に追加で頼むと家族の記憶にも残る
③生前遺影の良さは取り直しが可能なこと

                 頭の片隅に入れておいてください。