失敗しないペット霊園

ペットが亡くなった時どうすれば良いのか?その方法と注意点、 ペット霊園の相場を詳しく解説!

失敗しないペット霊園

いまや家族の一員として欠かせない存在となっているペットですが、亡くなったときのことを考えたことがあるでしょうか。「そんな悲しいことは考えたくない」とお思いでしょう。しかし、人間より寿命が短い動物たちは、どうしても私たちより先に旅立つ可能性が高いのです。

近年、ともに暮らした日々を感謝し、供養してあげるための施設やサービスが増えてきました。ペットが亡くなってしまったときには、そのようなサービスを利用することで、気持ちの整理がしやすくなるでしょう。ペットの葬儀に関するサービスはペットブームとともに急増しましたが、歴史はまだ浅いため、業者の選択は慎重に行わなくてはいけません。

ペットが亡くなったらどうするか

ペットが死亡した場合、次の3つのいずれかの方法をとることになります。

①自分の所有地に土葬する
②自治体に依頼し火葬してもらう
③民間業者に依頼し葬儀から火葬、納骨までしてもらう

費用面だけを考慮すると、①、②、③の順に高くなります。土葬や自治体の火葬は費用が低額なのですが後述するいくつかの問題が考えられます。そのため、この記事ではペットのお葬式や火葬、納骨などペットの死にまつわる一連の儀式を総合的に行う民間業者である「ペット霊園」を選択する前提で、利用のしかたやメリット・デメリットなどを解説していくことにしましょう。

ペットの実態

ペットといえば、犬と猫を思い浮かべる人が多いでしょう。その他のペットで人気があるのが、ウサギ、ハムスターなどの小動物や、インコ、オウム、カナリアなどの鳥類です。金魚や熱帯魚などの魚類、カメ、カメレオン、トカゲや蛇などの爬虫類を飼う人もいます。ペットと触れ合うことで、人にはオキシトシンという愛情ホルモンが分泌されることが知られており、飼い主にとって心の平安と癒しの効果があるとされています。

平成30年の15歳未満の子どもの数が約1,600万人、ペットとして飼われている犬が約992万頭、猫が約987万頭で、子どもの数よりも犬と猫を合わせた数のほうが多くなりました。そのような家族同様の愛おしい存在のペットですが、一般社団法人ペットフード協会による平成30年の調査では、犬の平均寿命が14.29歳、猫は完全自宅飼育で15.97歳、外に出す飼育では13.63歳となっています。小動物や鳥類、魚類の寿命はもっと短くなります。

ペット霊園とは

ペットが亡くなったときに、人が亡くなったときと同じようにお葬式をし、供養してあげる場所に「ペット霊園」があります。ペット霊園とはその名のとおり、ペットの葬儀や火葬や墓地に関するサービスを総合的に提供するところで、ペットオーナーの希望や予算に応じて様々なサービスを選ぶことができます。

ペットが亡くなった場合、自治体で対応してもらうことも可能です。ただし、ほとんどの自治体では合同火葬にするか焼却炉でごみと一緒に焼却し、返骨は行いません。費用は1万円以内で収まることが多く、あまり費用をかけられない場合に利用されます。例外として、横浜市や仙台市などの一部の自治体ではペット専用の火葬炉を持ち、合同火葬か個別火葬を選ぶことができますし、個別火葬では返骨もしてくれます。しかし、あいにく市民以外のかたは利用ができません。

ペット霊園は今後どうなっていくか

動物は人とともに生きてきた長い歴史があり、亡くなったときには庭や山などに埋めることが普通でした。つまり土葬が一般的だったのです。現在でも、自分が所有する土地であれば、法律的にはペットを土葬しても問題はありません。土葬には費用がほとんどかからないという利点もあります。

人の遺体や遺骨に関しては「墓地、埋葬等に関する法律」により墓地と定められた場所以外に納めることは禁じられていますが、動物の場合は自宅の庭に埋めてもよいことにはなっています。ただし、これはあくまで「法律上は」ということで、実際には土葬にはいくつかの問題があります。

ひとつは公衆衛生上の問題で、大型の動物ほど腐敗による臭気や虫が発生する確率が高くなります。独特の臭気が他の動物を呼び寄せ、掘り起こされるリスクもあります。さらに、自宅を売却や譲渡などで手放した場合に、次にその土地を手にする人の理解が得られるかどうかという問題があります。たとえ動物のものとはいえ、死骸が埋まっている庭に抵抗を示すのは普通のことです。

そのような事情から、法律的には土葬が可能だとしても、特に家屋が密集している都市部ではお勧めできない方法といえます。そこで、ペットの葬儀や火葬、納骨を総合的に行ってくれるペット霊園の需要は今後も高まると考えられます。

ところで、現状ではペット霊園やペット火葬業者に関する法規制がありません。特別な資格も必要ないので、新規参入しやすい業種ともいわれており、サービスが不十分だったり法外な料金を請求したりするなど、良心的とはいえない業者が存在することも事実です。

ただ、取得は任意ですが「動物葬祭ディレクター1級、2級」という資格があり、有資格者はペット火葬、葬儀の知識から飼い主のかたのペットロスの対応まで広い知識を持つとされています。特に1級は3年以上の実務経験がないと出願できませんので、業者を選ぶさいにはこの資格を持つスタッフがいるかどうかもチェックするとよいでしょう。ペット霊園や火葬業者への法規制が待たれるとともに、利用者側も満足のいく業者を選べるよう、情報収集を行うことが大切になります。

ペット霊園のメリット・デメリット

ペット霊園は希望や予算に応じて様々なサービスを提供しており、ペットとのお別れのお手伝いをしてくれる場所ですが、メリットとともにいくつかのデメリットも考えられます。

ペット霊園のメリット

・ペットの葬儀をしてもらえるので、ゆっくり時間をかけてお別れができる
・ペットの共同墓や納骨堂を利用できるため、自宅に埋葬や納骨する場所がなくても供養ができる
・成犬、成猫などの大きなペットは火葬することにより、公衆衛生上の問題がなくなる

ペット霊園のデメリット

・庭に埋葬すれば費用はかからないが、民間の霊園を利用するにはそれなりの費用が発生し、火葬料金はペットが大型になるほど高くなる
・ペット霊園などペットの葬儀サービスに関する法律がまだ整っておらず、中には悪質な業者もいる
・ペット霊園の場所まで遠い場合は、頻繁にお参りに行くことが難しい

ペット霊園でかかる費用

ペットの亡骸を自宅の庭に埋葬するのには問題がある、しかし自治体では葬儀もできず、お骨も戻らないのでは悲しいという場合に、ペット霊園にお別れのセレモニーから火葬、納骨までを依頼すると安心してペットを見送ることができます。デメリットの中に、費用がかかる点をあげましたが、ここではペット霊園を利用する際の費用について説明していきます。

ペットの葬儀にどれだけ費用をかけるかは飼い主のかたの考え方により差が出ますが、最低限火葬の費用だけは考慮する必要がありますので、ここでは火葬代について説明していきます。霊園によって提供するサービスも料金も様々ですが、火葬に関しては以下の3つにわけて料金設定を行っている霊園が多くみられます。

① 立会個別火葬:家族が立ち合い、お別れのセレモニーの後に個別に火葬し、返骨される
② 一任個別火葬:家族が立ち会わず、霊園が亡骸を預かり個別に火葬し、返骨される
③ 合同火葬:霊園で亡骸を預かり、他のペットと一緒に火葬して合祀する

結論からいえば、個別に火葬すれば費用がかかり、合同火葬にすれば費用が抑えられ、①、②、③と費用が安くなります。また、火葬料金はペットの大きさ(種類か体重)でランク分けしている霊園がほとんどです。一例として料金プランをあげておきますので、目安にしてください。

A社の立会個別火葬料金(税別)
種別骨壷による返骨料金動物例
超小型動物  15,000円小鳥、ハムスター、フェレット等
小型動物  25,000円猫、うさぎ、チワワ、ダックスフンド、ポメラニアン、マルチーズ、ヨークシャテリア、トイプードル等
中型動物  45,000円柴犬、ビーグル、ブルドック等
大型動物  55,000円ハスキー、コリー、ゴールデンレトリバー等
超大型動物  要相談グレート・ピレニーズ、セントバーナード等
B社の立会個別火葬料金(税別)
極小動物(体長10㎝未満)17,500円
2㎏以下20,000円
5kg以下24,000円
10㎏以下29,000円
15㎏以下32,000円
20㎏以下35,000円
25㎏以下38,000円
30㎏以下41,000円
35㎏以下44,000円
40㎏以下47,000円

参考までに2社の料金表をご覧いただきましたが、A社、B社ともに骨壺と覆い袋(骨壺カバー)を含む料金となっています。その他オプション品として、お別れ花や特別な棺を提供するところもあります。霊園によってプラン内容や費用が違いますので、よく確認をして書面での見積もりをもらうことが大切です。

ペット霊園を決める際の注意点

ペットの葬儀や火葬、納骨を行うペット霊園には基準となる金額がないため、かかる費用の予算をたてにくいところがあります。ペットが亡くなったら、まずは数社のペット霊園に問い合わせをし、料金の確認を行いましょう。また、葬儀を行いたい場合、火葬に立ち会いたい場合は、家族が参列できる日程の確認も必要になります。

現在では、ほとんどのかたがインターネット検索でペット霊園を探すことと思いますが、1社で決めてしまわず、3社くらいの比較検討をお勧めします。のちのちのトラブルとなりやすいのは料金に関することで、高額な追加料金を請求されたという苦情がもっとも多く報告されていますので慎重に決めましょう。

以下にペット霊園を決める際に留意するべき点を4つあげてみます。

・料金体系がわかりやすい霊園を選ぶ

「火葬代、犬50,000円から、猫30,000円から」など、大雑把であいまいな料金表示をしているところは避けたほうが無難です。体重や種類によって細かく分類している業者は信用度が高いといえます。また、その料金にはなにが含まれるのかが明記してあることが重要です。

たとえば、火葬のみの料金なのか、骨壺や骨壺カバーを含む料金なのかがわかりやすい業者を選びたいものです。書面での見積もりを出してもらうことは必須となります。

・友人、知人に評判を聞く、インターネットの口コミを読む

もしペットを飼っているお知り合いがいたら、ペットのお葬式に関する情報を得られることが多いので、お勧めの霊園がないか聞いてみましょう。また、各霊園を利用した人たちのインターネット上の口コミ投稿なども参考になります。

・かかりつけの獣医さんに聞く

ペットが治療中や入院中に、動物病院で亡くなることもあります。動物病院ではペットの火葬業者を紹介することが可能な場合が多いので、まずは相談してみてください。ただし、獣医さんの紹介でも即断はせず、複数の業者を検討するほうがよいでしょう。

・火葬のあとのことは時間をかけてもよい

ペットの亡骸をそのまま自宅に置くおくことは公衆衛生上避けなくてはならず、火葬は早急に行うほうがよいのですが、お骨をどうするかはいったん自宅に持ち帰って考えても遅くはありません。納骨堂や霊園に納骨する以外に、自宅において手元供養をする飼い主のかたも増えてきました。

この記事ではペットを見送る方法として、葬儀から納骨、または手元供養をして手厚く葬りたい飼い主のかたに「ペット霊園」の選び方や利用のしかたについて解説してきました。ペット供養に対する考え方は人それぞれですが、ペットが安らかに永眠できるように可能な範囲で最善を尽くしましょう。

そこで最後に

失敗しない「ペット霊園」の極意3カ条

家族同然に暮らしてきたペットが亡くなったときは、深い悲しみにおそわれますが、人が亡くなったときと同じように心をこめてお見送りをして供養したいものです。ペット霊園を選ぶうえで失敗しないために、大切なポイントを3つあげておきます。

  1. ペットを見送る方法と予算を決め、自治体か民間業者のどちらに依頼するかを考える
  2. インターネットの口コミやペット仲間の意見を聞き、業者の選定を行う
  3. 最終的にお骨をどうするかは慌てて決めず、時間をおいて考える

                    頭の片隅に入れておいてください。